今回の記事では筆者が京都マラソンに参加してみてのレビューを綴っていきます。
また、来年以降に京都マラソンに参加を検討している方に有益になる情報も載せているつもりではありますので参考になれば幸いです。
1.京都マラソン概要
都市型マラソンなので歴史があると思いきや、第1回が開催されたのは2012年。
コロナの影響もあり、今大会は11回目の開催でした。
開催されるのは例年2月の第3日曜日になります。
スタートは9時です。
もし京都マラソンへの参加を検討しているのであればこの日は空けておく必要があります。
また、前日までに事前エントリーを行う必要があり、遠方から参加される場合は前乗りが必要です。
参加費用は今大会で18000円と高めに感じますね。
コース自体は登りの方が多く、他の方のレビューを拝見しても「記録を狙うコースではない」という感想が多く見られます(勿論京都マラソンで自己ベストを更新されるランナーも沢山います)。
2.前乗りから出走までの流れ~前日~
ランナー受付は前日・前々日の11時~20時あたりに東山駅(京都駅から電車で約15分)から徒歩10分くらいの「みやこめっせ」で行われます。
こちらは京都マラソンのゴール地点ともなっています。
京都駅からは徒歩も含めて30分もかからないので近いと感じました。
↑会場近くのこちらの大鳥居が壮観です。
ランナーのエントリー受付には参加者に事前に郵送される参加ハガキと身分証明が必要です。
筆者は此の参加ハガキが何故か届かなかったため、運営に問い合わせをして「当日受付に申し出下さい」と対応していただきました。
また、参加ハガキは忘れた場合でも受付時に照合してもらえるので身分証明さえ出来れば問題なさそうです。
受付時にゼッケンや安全ピン、パンフレット一式を受け取ります。
受付後は同会場内の1階と3階内で大会スポンサーのブースやステップスポーツの出張販売、京都の有名料理店の屋台やお茶席があり、ランナーは勿論のこと家族で来てもとても楽しめる会場だと思います。
この会場自体にはランナー以外も入場出来るので買い物目的や付き添いでも問題ありません。
個人的に目に付いたステップスポーツの出張販売では年始の大安売りかってくらいアパレルもシューズも安くてこの為だけに来る価値があると思えるほどです。
(Nikeのヴェイパーフライが23,000円とか)
話は逸れますが、受付会場から徒歩5分程度に「京都市動物園」がありました。
行く予定は全くなかったのですが会場近くに動物園があるなら行っちゃおうということで急遽来園。
園内はとても回りやすく1時間もかからずに動物たちと会うことができる幸せな空間でした。
マラソン前日とはいえ歩き回るほど広くはないので寄ってみるのをオススメします。
※入場料:750円(高校生以上、子ども無料)
3.前乗りから出走までの流れ~当日~
さてマラソン当日になりました。
筆者はいつも4時間30分前には起床しているようにしています。
昨晩は吉野家で大盛の牛丼にコンビニで買ったカルボナーラとロールケーキを、当日の朝はオムそばを蓄え準備万端。
京都マラソンのスタートは西京極駅(京都駅から電車で約15分)の目の前の西京極総合運動公園です。
西京極駅を降りてからはランナーでごった返していて中々進まないので余裕を持った行動をしましょう。
とはいえ7時20分に駅に着くくらいで行きましたがだいぶ余裕がありました。
京都マラソンはスタートとゴールが違うため、荷物はトラックに積んで運搬してもらいます。運搬の締め切りは8時20分くらいです。
アップや着替えが終わり次第、ランナーは決められたブロックに進んでいきます。
ゴール後はボランティアの方々に完走メダルやフィニッシュタオル、ポカリスエットやおにぎりなどを貰い、トラックに積んでいた荷物を回収しそのまま解散です。
安いシャトルバスも出ていますが、最寄り駅までも近いのでアクセスは全体的に見て非常に良いマラソンです。
自分のレースについてはこの後述べていきます。
4.自分のレース内容
筆者の目標はサブスリーで、マラソンの自己ベストは3時間6分34秒です。
12月には20kmで78分台、ハーフで83分台を出し、サブスリーを狙うには丁度くらいの走力でした。
京都マラソンのコースが厳しいというのは分かっていたのでサブスリーを狙うか堅実にPB更新を目指すか悩みはしましたが、当日の状態が良いと感じていたのでサブスリーを狙う試合運びをしようと意気揚々としてました。
シューズは上記2レースでも結果を残したNikeのヴェイパーフライネクスト%3を履き、今までマラソンでは避けていたエナジードリンクを試合開始30分前に初めて投入。
スタートブロックはSブロックで、京都マラソンは申請タイム順なので3時間切るタイムで申請していればSブロックになると思います。
Sブロック内の中央あたりでネットとグロスの差が7秒でしたので、この辺りは非常に良いなと感じました。
Sブロック最後尾でもおそらく10秒~20秒の差なのでギリギリにトイレに行っても安心ですね。
スタートしてからも道は広いので詰まるということはありませんでした。
各ラップと感想
~05km: 20:07
この区間はほぼ平地。
速くは感じないのにタイムが良い。
リラックスしつつも無理に落とさず、このまま流れで。
~10km: 20:40
6kmあたりから登りが増えてくる。
登りのところは4分10秒くらい、他は4分5秒くらいで推移。
前半は脚を使わずに持ち味の「心臓」で走ることを意識。
~15km: 20:36
この区間も登りは4分15秒はかけず、それ以外は4分ちょっと。
何を言っているのか分からないと思いますが、脚ではなく呼吸で登っていていたので登りも辛くありませんでした。
~20km: 21:06
登るところは無理せず貯金もあるので4分20秒かかってもいいくらいの気持ちで。
登り下りの身体の使い方が上手かった区間。
20km手前で左脚の脹脛がつりそうな感覚を覚える。
~25km: 21:50
つりそうでも何とか堪えて折り返しも86分台、むしろペースが上げていけるくらい呼吸も身体も楽でしたが終焉を迎える。
23kmくらいで「これ一回脹脛伸ばした方がプラスになるんじゃないか」と止まることを決断し、ストレッチした瞬間に盛大につる。
係員にも心配されるレベルでしたが、呼吸も落ち着いており「貯金は十分にあるのだから1分くらい止まっても大丈夫」と冷静にもう一度走り始めました。
50秒くらい止まっていたので実際は21分くらいのラップでは走れていました。
~30km: 23:49
一度つってしまって脹脛を伸ばしても結局解決にはなりませんでした。左脚を上手く使えずに、右脚に比重をかけていたところ右脚の脹脛もつりました。
京都市植物園あたりから記憶がなくなります。
この時はまだ残り4分40秒くらいでも自己ベスト更新ペースでしたが、動かないので無理だなと諦めモードに。
~35km: 30:41
ついに歩き始め競歩大会が始まりました。どのマラソン大会でもそうですが歩いているランナーは他にも結構います。
「完走タオル貰えればそれでいいっすよね」「今日暑すぎたんで仕方ないですね」など同じく歩いているランナーと慰め合っていました。
呼吸に余裕はあるので競歩も順調でした。機能しない脹脛を使って走るよりも早歩きの方が速かったです。
~40km: 36:20 11:30
歩きながらエンターテイナーとして「残り2kmでTTやるか」と考えていました。
ラストは下り基調なので2.195kmで7分は切れる自信もあり、気持ちの準備もしていて、ちょっとずつジョグを始めてみましたがキロ5切るペースに上げただけでつりそうになったので素直に諦めました。
ただラスト数百メートルではつりそうになりながらも本気を出して、Germin計測で2分30秒まで上げました。
ゴールの実況をしている方にも「最後なのにあんなに力が残っているランナーがいるんですね、速い速い」と言われたので満足です。
ちなみに昨年のびわ湖マラソンでもラストの195mは29秒でゴールしました()。
フィニッシュタイムはワーストを10分以上更新の3時間26分39秒です。
5.感想(レース)
完走してみた感想ですが、1番には悔しいです。
今までのフルマラソンの中でもダントツに調子が良くて、心の中でも折り返し時にはサブスリーを確信していましたが駄目でした。
原因としてヴェイパーフライのフォアフットでの走り方にフルを走り切る脹脛がないこと、初めてカフェインを投入したこと、湿度が高かったことで脚をつったなどが挙げられます。
20kmやハーフでは使いこなせていたので相性自体は悪くないと思います。
今までトイレが近くなるので避けていたカフェインを投入したことについてもそこまで悪くは思いません。
いつもポイント練習の時は毎回飲んでいますし、30km走の前に飲んだ時でもつりそうになったことはありません。
前半が登り多いところで脹脛を想像以上に酷使していたのだと思います。
対策としてはシンプルに練習で脚を鍛える、カーフガードなどの補助アイテムを使うのが良いと感じました。
まぁカフェインを30分前の投入ではなくもう少し早い段階でも良かったかもしれません。
他にもいくら調子がいいからと言って折り返しまでに思った以上に力を使ってしまっていたと思います。客観的にみれば「馬鹿」かもしれませんが、前半の自分の走りに久しぶりに納得というか好感を覚えたのでこの点の後悔は全くありません。
唯一後悔までとはいきませんが誤った判断だったのかと思うのが脹脛がつりそうになったので止まってストレッチをしようと判断したことです。
つりそうになりながらも3kmくらいは耐えていたのでそのまま耐えていた方が良かったのかなと思ってもいます。
また気候に関しては気温が15℃近くまで上がり、湿度もスタート時に70%ほどあったので給水は全て取り、最初の給水から水を浴びていました。
ここまで湿度が高いレースは初めてだったのでつった原因はここにあるのかもしれません。
6.感想(京都マラソン)
初めて都市型マラソンに参加しましたが、前日受付からお祭り感が凄くて楽しめました。
何よりボランティアの多さに感動を覚え、何万人の方のおかげで何万人ものランナーが走れている、素晴らしいなと感じました。
ボランティアだけでなく運営に関わった全ての人のおかげで成り立っていると考えると18,000円という参加費は妥当なものではないかと考えました。
京都駅からのアクセスも非常に良いので旅行がてら参加することもオススメします。
筆者は植物園あたりからの記憶を失っているので次はファンランで失った記憶を取り戻すのもありだなと思いました。
7.最後に
京都駅から特急で30分ほどで奈良公園に行けます。
疲れた身体を癒すのはマッサージでも温泉でもなく鹿です。
マラソン後に行きましたが、鹿とお辞儀をしているうちに疲れが飛びました(飛んでない)。
是非とも疲れているその足を運んでみてください。